2022/07/02
口臭の気になる原因を徹底解説!|名古屋市守山区の鈴木歯科医院
こんにちは。名古屋市守山区志段味の鈴木歯科医院です。
口臭って何でしょう?
人それぞれ体ににおいがあるように口の中にも臭いがあります。
正常な匂いの場合は、生理的口臭と言いますが、病気やその他の原因(多くの場合、口の中に原因があります)で他人に不快な気持ちを与える場合があります。それを口臭と称します。
口臭の原因として次の4つが考えられます。
① 口の中が原因
口腔で一番考えられるのは歯周病です。過去の研究で歯周病と口臭には高い相関性があることが知られています。歯周病の特徴は歯周ポケットができることです。これは口の中の細菌の格好の住処を提供します。細菌の中でも嫌気性菌は代謝の過程で硫化水素やメチルメルカプタンを発生します。これが口臭の元となります。
客観的に口臭の度合いを測定する装置がありますので、調べてもらうと良いでしょう。
また歯周病のチェックも必要です。
◎お口の中のチェック
1.歯肉からよく出血する
2.歯肉がよく晴れる
3.口の中がネバネバする
4.ぐらぐらした歯がある
5.歯と歯の間に食べ物がよく挟まる
6.穴があいた歯がある
7.入れ歯、ブリッジ冠などが入っている
8.口の中がパサパサしている
◎12345に当てはまる方
歯周病が原因、歯周病による口腔内細菌により分解され発生した物質が悪臭を放ちます。
◎6に当てはまる方
虫歯で歯に空洞ができて、そこに食物が入り、それが腐敗した悪臭を放ちます。
◎7に当てはまる方
歯磨き不良により歯垢や食物によるもの。
◎8に当てはまる方
唾液が少ないことが原因です。
② 食物性の口臭
ニンニク、ネギ、ニラ、たくあん、アルコールなど臭いの強いものを食べた後、いったん体内に取り込まれた臭いの元となる成分が、胃の中で消化されて、血液を介して、全身循環し、肺を経由して吐き出される臭いのことをいいます。口腔内をきれいにしてもらうことがあります。
③ 生理的口臭が原因
朝起床時や空腹時に臭うことがあり、女性の場合、生理時やホルモンの不調により口臭を感じる時があります。
上記の②③は通常、そのような匂いは時間の経過とともに減少していきます。このように生理的口臭は日内変動が見られますが、ゼロになる事はありません。
ですからあまり神経質になる必要はなく、他人を不快にさせるような強い匂いが出ないように気をつければ良いのです。
問題となるのは病気になって発生する口臭です。
口の中の病気、鼻や喉の病気、呼吸器系、病気消化器系の病気などは口臭と関連していると考えられていますが、口の中の原因が口臭全体の90%以上を占めています。
口臭が気になったらまずは歯科医院で相談されると良いでしょう。
☆気になる口臭の対処法
臭いの強いものを食べたら、歯だけではなく舌も磨くと良いでしょう。
外出先では歯磨きの後、マウスウォッシュの利用をお勧めします。
口臭の大きな原因は歯周病を引き起こす細菌によるものです。
歯垢を染めだしして、磨き残しをチェックするか、下の表面が白か茶褐色になっていないか確認していましょう。
丁寧な歯磨きを1日1回、舌専用のブラシなどでお手入れすると良いでしょう。
④ 口腔乾燥症(ドライマウス)
通常健康な人で1日に1~1.5リットルの唾液が分泌されていますが、その唾液の分泌が不足するドライマウスが最近急増しております。
唾液が不足するとどうなるのでしょうか?
常に口の中が乾燥していると、虫歯や歯周病になりやすくなったり、舌の痛み、口臭の原因、ものがうまく飲み込めない、口が渇いて話しにくいといった様々な症状を引き起こす原因となります。
ではドライマウスの原因は何でしょうか?
加齢とともに唾液の分泌は少なくなると言われていますが、ストレス、薬の副作用、シェーグレン症候群、糖尿病、腎不全など複合的なことが考えられます。
薬の副作用、全身疾患、シェーグレン症候群についてはまだわからないことも多いようです。
それではストレスに関しはどうでしょう。
ストレスをかけるとリラックス時に比べて唾液の分泌が3割減少すると言われております。
なぜ唾液が減ったのでしょうか?
緊張するとリラックス時とは違う物質が神経から出てきて唾液を作る細胞にくっつきます。この物質はリラックス時に出る物質に比べ唾液を作る細胞の中に水分を取り込む働きが弱いため、作られる唾液は少なく、ネバネバしたものになるのです。
一時的なストレスなら問題ありませんが、ストレスが長期にわたって続くと自律神経が疾調して、唾液の分泌が抑えられてしまいます。
ストレスとうまく付き合い、リラックスするには「笑い」を生活の中にうまく取り入れることで確実に免疫力アップにつながるようです。
あと食生活にも気をつけなければいけないことがあります。
柔らかいものばかり食べているとよく噛むことをしなくなるので、口の周り筋力が衰えて大樹の分泌が減少する形になりますので、よく噛む習慣をつけることが大切です。