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インプラント治療
1992年の開業以来、インプラント治療を提供
2017年~2021年の5年間だけで752本
(当院カルテデータより)
インプラント治療は入れ歯や差し歯と異なり、顎の骨に人工の歯根を埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療法です。
前後の歯に負担がかかることも、周りの健全な歯を削る必要もありません。噛む機能が天然歯と同程度まで取り戻せるので、違和感や不快感がなくなり、美味しく食事ができるようになると考えます。
見た目も自然で、歯並びも整うので、左右バランス良くしっかりと噛めるようになることが期待できます。
大切な歯を欠損してしまった場合、歯を補う方法としては
① 入れ歯 ②ブリッジ ③インプラントをお選びいただけます。
インプラント治療は、以下のようなお悩みをお持ちの方にご提案しております。
- 入れ歯に抵抗がある
- 入れ歯に違和感・不快感がある
- 健全な歯を削りたくない
- 食べ物が詰まりやすい
- 噛む力が弱い
- 歯とブリッジの間に汚れがつきやすい
インプラント治療のメリット
- 見た目が自然になる
- 天然歯に近い感覚で、しっかりと噛めるようになる
- 入れ歯のように動かないので精神的ストレスが少なくなる
- 周りの歯に負担をかけず、健全な歯を削らずにすむ
- 咀嚼機能を取り戻すことで、認知症の防止や肥満、成人病の予防・改善につながると考えられる
- 発声や発音が改善され、会話しやすくなる
インプラント治療のデメリット
- インプラントは自由診療のため保険適用外になる
- 外科的治療が必要
- 治療期間が長い
インプラント治療が可能な口腔・全身状態である方には、メリットの方が多い治療方法であります。
インプラント・入れ歯・ブリッジの寿命比較
インプラント | 10~15年の残存率 約9割以上 |
---|---|
入れ歯 | 約4~5年 |
ブリッジ | 約7~8年 |
※インプラントの残存率は埋入部位および埋入条件により異なるが、システマティックレビュー等を参考にしたところでは部分および全部欠損症例における10~15年の累積生存率は上顎で約90%程度、下顎で約94%程度である。
また抜歯即時埋入や骨移植を伴った埋入では若干生存率が下がるものの87~92%程度である。
当院が選ばれる6つの特徴
1.腫れや痛みに配慮したインプラント治療
腫れや痛みを可能な限り抑えるため、手術前の精密検査と診断をしっかりと行った上で、綿密な治療計画をたてます。
粘膜麻酔と痛みの出にくい麻酔注射の技術により、痛みを可能な限り抑えて治療を行います。また必要に応じ、鎮静作用のある笑気麻酔や、麻酔担当の歯科医師による全身状態のモニタリング下で静脈内鎮静法を行いながら手術を行います。
このように、ペインコントロールを考慮し、状態に応じた薬剤投与により患者様の日常のQOLを維持するよう、努めております。
2.リスクの少ないインプラント治療
当院はトップダウントリートメントの考え方に基づき、インプラントの治療計画をたてます。まずはインプラント体を埋入する部分に十分な骨があるかどうか骨の状態を把握するため、医科用のコーンビームCTで3次元的な画像診断をします。全身および局所状態をしっかり考慮した上で、医科用CTでの画像診断の結果を参考に、模型上で機能的にも審美的にも望ましいとされる上部構造の形態や埋入位置、方向を決めていきます。可能な限りよいと思われる最終形態、位置、嚙み合わせをあらかじめ考えて治療計画をたてるわけです。
また当院では全症例において、コンピューターシミュレーションを繰り返し行い、インプラント体を計画通りの位置に植え込むための指標となるサージカルステントを製作します。
3.知識と技術に基づくインプラント治療
当院の2021年におけるインプラント数は年間216本です。
新しいインプラント治療である抜歯即時荷重によるインプラント治療も前向きに手がけ、適応症と判断できる場合は抜歯からインプラント埋入、骨造成、仮歯の装着までを従来の方法よりも短期間に行います。当院の院長は公立陶生病院の歯科口腔外科の元医長で、日本口腔インプラント学会に所属しています。歯科口腔外科とインプラント治療に関し、十分な知識と技術を備えていると自負しており、計画、シミュレーションから完成まですべてに携わります。
4.こだわりの滅菌システムで徹底した衛生管理
歯科医療で使用するすべての種類の器具に対応するクラスB規格の高圧蒸気滅菌器を導入し、患者様ごとに手術機械の滅菌処置を行います。患者様の不安とリスクを減らすため、感染予防を考慮し、衛生管理に注力しています。
5.長期維持も考えた術後管理
術後は洗浄とともに経過を注意深く観察します。
術前、術中だけでなく、術後も細心の経過観察を行います。このような術後管理はインプラント治療のリスクを下げることになります。また、インプラントを長く使用していただくために定期的なメンテナンスを行い、お口の状態を確認します。
6.厚生労働省に届け出済みの再生医療機関
骨の量や密度が十分でなく今までインプラント治療が不可能だった方も、インプラントの周囲にあらかじめ骨を造る処置をすることにより、または手術と同時に骨を再生誘導させる技術により、インプラント治療が受けられる可能性が高まりました。
日本では2014年11月25日に再生医療等の安全性の確保等に関する法律が施行されました。当院は再生医療を行う医療機関として、厚生労働省に届け出を行っております。
インプラント治療の進め方
問診
まずはインプラント治療が患者様にとって望ましい治療方法なのかをしっかり話し合い、導入するか否かを決定します。
診断と説明
インプラント埋入前に必要な治療があれば行います。
手術回数や使用する材料、治療期間について説明します。
その後、患者様に合わせた治療計画をご提案し、費用の見積書をお渡しします。
検査
お口の中を検査し、レントゲン検査、医科用CT検査、血液検査をします。歯や骨の状態を調べるとともに、身体の健康状態を確認します。
お口の型取りをした後、インプラント体を計画通りの箇所に埋入するための指標となるもの(サージカルステント)を製作します。
インプラント埋入手術(1次手術)
局所麻酔を使用し、インプラント体を埋め込む箇所に穴を開け、チタン製のインプラント(人工歯根)を埋め込みます。必要に応じて、静脈内鎮静法にも対応します。
埋入した後は感染を防ぐため歯茎を閉じ、インプラント体と顎の骨がしっかりと結合するのを待ちます。(長くても半年程度)
頭出し手術(2次手術)
歯茎を切開し、アバットメント(ジョイントのネジ)をつけます。
上部構造づくり
前歯、または多数歯欠損で症例によっては仮歯をつける場合があります。
必要に応じて仮歯の修正をしながら嚙み合わせを調整し、試適をします。
上部構造装着(インプラントセット)
インプラントの先端に人工の歯をかぶせて取り付けます。
ここでインプラント治療は終了です。
メンテナンス
日頃からメンテナンスを行っていれば長きにわたって使用することができますが、メンテナンスをしっかり行わないと、インプラントの寿命は短くなってしまいます。そのため、当院では術後のメンテナンスにも力をいれています。
インプラント治療数
(過去5年分抜粋)
当院は2022年6月で開業30年を迎えます。地域の患者様に選ばれるインプラント治療を提供するため、日々研鑽しております。リスクを抑えて意図した通りの治療ができるよう新しい技術を導入し、今後も患者様のニーズに応えられるよう尽力したいと考えております。 2017年から2021年までの5年間だけでも752本のインプラント埋入数を有しております。詳細は以下の通りです。
インプラント手術に伴う諸費用のご案内
- インプラント1歯
- 440,000円
- 医科用CT撮影
- 11,000円
- データ分析
- 33,000円
- サージカルステント
- 66,000円~110,000円
- 血液検査
- 11,000円
必要に応じて下記の費用がかかる場合があります。
- 骨造成(GBR法・ソケットリフト)
- 55,000円~110,000円
- インプラント用義歯
- 55,000円~77,000円
- 静脈内鎮静法
- 110,000円
※ インプラントの種類、上部構造(人工歯)の種類によって費用が異なる場合があります。
※ インプラントを埋入する部分に十分な骨量がない場合は、骨を再生させることによりインプラント治療を行います。骨造成が必要な場合はその種類によって費用が異なります。
※ インプラントは自由診療となるため保険適用外です。インプラントに伴う薬、レントゲン、注射も保険適用外となります。
※ インプラントは医療費控除の対象になります。
※ 表示価格は税込みです。
インプラントQ&A
インプラントの手術は全身麻酔ですか?
通常は局所麻酔で行います。必要に応じて、鎮静作用のある笑気麻酔や、麻酔担当の歯科医師による全身状態のモニタリング下で静脈内鎮静法を行う場合もあります。
インプラント治療は誰でもできますか?
基本的には、健康な方であればどなたでもインプラント治療はできますが、歯周病などの問題があれば、インプラント治療の前に治療しておくことが大切です。 あごの骨が少なく、インプラントを埋入させるための十分な骨がない方は、あらかじめ骨を造ったりインプラント手術と同時に骨を再生させたりする方法があります。 内科的なご病気をお持ちの方も、まずはご相談ください。
インプラントの治療期間はだいたいどれくらいですか?
インプラントの治療期間はおおよそ8ヶ月程になります。 これより早くなる場合もありますが、治療期間が長くかかる場合もあります。 インプラント埋入手術(1次手術)を行ってから頭出し手術(2次手術)まで、長ければ半年程度待ちます。その後、上部構造づくりに入り、頭出し手術(2次手術)の約2ヶ月後には上部構造を装着し、インプラント治療は終了になります。
インプラントの寿命は?
一般的にはインプラントを100本埋めると5年後には98本は正常に機能していると言われていますが、当院ではそれを上回るように、治療だけでなく術後の管理をしております。 インプラントの寿命は、お口のお手入れの出来具合や喫煙の有無、噛む力によっても変わります。
インプラント治療に、年齢制限はありますか?
インプラント治療は、基本的に健康な方であればどなたでも可能ですので、特に年齢制限はありませんが、骨の成長期である年代の方は避けた方がいいです。 当院では20代後半から80代前半まで幅広い年齢層の方がインプラント治療を受けていらっしゃいます。
インプラントを長持ちさせるにはどうしたらいいですか?
インプラントはメリットも多く、一見すると無敵のように思われるかもしれませんが、アフターケアがとても大切です。例えば、高級な乗用車を購入しても定期的なメンテナンスを怠ればタイヤは摩耗しエンジンの調子が悪くなることと同じで、最後は壊れてしまうでしょう。当院では、インプラント治療を受けられた患者様に、より快適な生活を長く送っていただけるよう、定期的なメンテナンスをお願いしております。